前代未聞!! ~ 北米シリーズ第2戦 アメリカGP決勝結果 | 「九紫火星」製作委員会

前代未聞!! ~ 北米シリーズ第2戦 アメリカGP決勝結果

アメリカGP決勝:6台のレースをミハエルが制す

>20台のクルマでフォーメーションラップがスタートされる。しかし、ミシュランユーザーのすべてのチームがピットレーンへと入っていってしまう!スターティンググリッドに並ぶのはブリヂストンユーザーの3チームだけとなっている(中略)ミシュランユーザーのドライバーはガレージに入ってしまい、コース上には6台のマシンのみとなってしまっている…。(中略)ミハエル シューマッハが昨年の日本GP以来となる勝利を達成、チームメイトのバリチェロが2位に続いてフェラーリは1-2フィニッシュとなっている。3位には自身初の表彰台となるジョーダンのティエゴ モンテイロが入り、以下は4位ナレイン カーティケヤン、5位クリスチャン アルバース、6位パトリック フリーザッハーとなっている。完走6台。


2005USGP-01


1989年の最終戦、オーストラリアGPにて、豪雨の中での再スタートに反対するA・プロストがレースをボイコットした記憶が戻ってきました。あの時は、その前戦の日本GPでのシケインにおけるセナとプロストとの接触→セナ失格→プロストがワールドチャンピオン決定→セナ側提訴&調停委員会で結論出ず→セナ失格取消&オーストラリア優勝=逆転ワールドチャンピオン・・・という複雑な状況下でしたので、セナは再スタートしましたけど、本心では「レースは中止すべき」と考えていたそうです。


で、今回のアメリカGP。この記事を書く上で、様々なBLOGを拝見しましたが、FIA側に非があるという意見が多かったですね。まあ融通の利かないのがFIAなんで、コンコルド協がある以上、FIA=バーニーの権限は絶大です。だからこそ、ミシュラン勢は、コンコルド協定の全戦参戦規定を守るために、フォーメーションラップまで出走したんでしょう。

FIA(バーニー)が、これまで行ってきた様々なルール改正や施策

・赤旗はなるべく出さない。SC(セーフィティーカー)で周回が維持できるなら、極力SCを導入する。

・エキストラフォーメーションラップの導入

を見ても、TV中継への配慮(おおよそ2時間以内にレースを無理やりでも終了させる)が際立って感じられます。

ミシュラン勢がボイコットしようが何をしようが、ブリジストン(BS)勢、もっと言ってしまえば、フェラーリが走りさえすればOKといのが、今GPでのバーニーの考えじゃないかな??


レース開催による収益に対して、TV放送から得られる収益が莫大であることのデメリットが、浮き出てしまったGPとなってしまったということです。中止なんかには到底、出来なかったのでしょう。


2005USGP-02


ところで、ミシュランはFIAを責めてましたけど、自分たちの失態は棚に上げたままなんでしょうか?インディアナポリスのアスファルト路面が変わったという要因はあるにせよ、昨年もラルフ・アロンソのタイヤに問題が発生していたわけですから、もう少し考えてタイヤを持ち込むべきだったと考えます。

基本的に2種類のコンパウンドを持ち込めるわけですから、未知なる部分が多いサーキットに対しては、コンサバティブ(安全性重視)なタイヤを持ち込んで欲しかったです。


冷静に考えれば、「うちのタイヤは10周しかもたないんだ」なんて言われたら、いくら臨時シケインが出来ようが、出走したくありません。。。