NTTドコモの生き残り戦略!? | 「九紫火星」製作委員会

NTTドコモの生き残り戦略!?

ドコモ、携帯電話網を部分開放・新規参入事業者に

>NTTドコモは自社の携帯電話網を新規参入事業者に部分的に開放する検討に入った。主に地方で自前の通信網を持たない新規事業者に自社網を貸し出し、全国サービスを提供できるようにする。携帯参入を目指すソフトバンクなどは既存事業者が通信網を開放し競争条件を平等にするよう求めていた。ドコモが応じれば、早期に全国エリアで既存・新規事業者が競い合う構図となり、料金・サービス競争も一段と激しくなりそうだ。


今朝の日経の記事からです。どうも、ドコモが先手を打ったカタチになりそうです。


現在、親玉であるNTT東西に対しては、総務省が「光ファイバー網の開放義務」を継続しています。この制度のおかげで、Yahoo!BBをはじめとする格安ブロードバンド事業が、国内に短時間で広まった実績があります。まあ、NTT東西にしてみれば、時間とコストを掛けて引いた光ファイバー網を、本当に格安で他社に開放しなければならず、早く開放義務をなくして欲しいと訴えているのが現状です。

※開放義務に関しては、電電公社時代から加入金や税金などを投じて引いたモノだから、民間に開放するのは当然であるという意見もあります。


今後、携帯電話事業には、1.7GHz帯に2社・2GHz帯に1社が新規に参入する予定です。既にソフトバンクが声を上げているように、既存の通信網を新規参入組へ(一部)開放するという方向に進んでいくかもしれません。ドコモとしては、どのみち開放しなければならないのであれば、光ファイバーの二の舞は避け、使用料金等を設定したうえで、自ら率先して開放をしたほうが得であると踏んだのでしょう。

番号ポータビリティの開始など、ドコモには逆風が予想されるだけに、新たな収益源を確保したいという気持ちも、あるのかもしれません。


で、予想通り、ドコモは否定しています・・・(苦笑)

>NTTドコモは21日,同社が携帯電話網を部分開放して,新規参入事業者がローミングで使えるようにする検討を始めたとの一部報道に関し,「何も決まっておらず,検討もしていない」とコメントした。 同社は「例えばローミングを実施して何らかの収入が入ってくるとすると,可能性を否定するものではない。だが現段階では,自ら設備を作り競争すべきと考えている」としている。